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国産EVの元祖、EC-03の実力を改めてテストする!
2012.2.1UP国産メーカーの中でイチ早くEVを市販したヤマハ。2010年に発売されたEC-03は、女性でも扱いやすい車格とその完成度の高さが魅力のモデルです。今回は改めてその実力を検証してみましょう。
国産二輪メーカーとして長い歴史を持つヤマハは、いち早く原付EVを市販したメーカーでもあります。2003年には同社の名車パッソルをEVとして発売、その後2005年にはデザイン的な面白さも話題となったEC?02を発売します。そして2010年には、現行モデルであるEC?03を登場させ、国産メーカーでは一番精力的に市場へニューモデルを投入し続けているのです。
製品の信頼性や耐久性、利便性を向上させるためには、実際に車両を販売して市場の声を参考にするのが一番です。そう考えると、ヤマハは既に他メーカーよりも7、8年ほどのアドバンテージを持っていると言えます。
では、早速車体を見てみましょう。見た目にも小さな体躯ですが、またがってみると、車体のコンパクトさがさらによく分かります。ハンドル幅も狭く、フットスペースもタイト。日本人の平均的な体格を超えるような大柄な男性では厳しいかもしれませんが、標準的な体型の男性や女性には優しいサイズといえます。ただ、使い方の想定としては、例えば自宅から駅までの足、というように比較的短い距離での移動を主体としているとも言えるので、それを考慮すれば、車格や装備にも不満は少ないのではないかと思います。
久しぶりにEC?03で街中を走りましたが、他のEVではどうしても気になっていた、スロットルの開け始めでモーターがゴリゴリする感覚も非常に少なく、ほとんど気が付かないほど。このあたりの制御はさすが一日の長のあるメーカーならでは、といえるものです。また、坂道発進などを考慮してか、前後どちらのブレーキを握った状態でも、スロットルを開ければスルスルと走りだすことが可能です。他社のEVではブレーキをかけると、スロットルを開けても反応しないという単純な制御回路が組まれるものもありますが、これについてもしっかり考えられているわけです。
EC?03にはパワーモードと標準モードの出力切り替えがついていますが、その味付けも分かりやすいく、実用的です。最高速は50km/hにギリギリ届かないと言うレベルですが、普通に加速して40km/h台にはすぐに到達するので、原付として日常的に使用するには問題無いレベル。航続距離は40kmソコソコというところですが、短い距離を繰り返し乗るという使い方であれば十分でしょう。スペック上では、超高性能という訳ではありませんが、車体の完成度に関しては文句なし。EV購入を考えているなら、絶対に試乗しておきたい車両ですよ。
さすがヤマハ製品だけあって、スタイリングはとても丁寧に練られたことがよくわかります。誰が見ても「あ、変わった原付だ。EVだね!」と思ってもらえる、そんなデザインです。また、全長は1.6mほどですからマンションのエレベーターにも積載可能な大きさです。
12インチのホイールは車体デザインによく似合うシンプルな7本スポークです。ブレーキは小径のドラム方式ですが、しっかりと効いてくれます。
ヘッドライトとメーターはしっかりデザインされています。ウインカー点滅時の音は、鳴らすと恥ずかしくなったりしないちょうどいい大きさと言えます。
ステップボードはご覧の通りの狭さなので、固定式ステップが装着されています。空気抵抗を減らすためにも、ヒザを閉じて乗ることをオススメします。
リアサスペンションは左側のみとなります。残念ながら調整機構はありませんが、しっかりとしたコシを感じる味付けですので標準体重の方なら大丈夫でしょう。
インホイールモーターのハウジングはスイングアームと一体成型となるアルミダイキャストです。その美しい仕上げはさすがヤマハ!と呼べるものです。
メーターは視認性に優れるフルデジタル方式。電池残量もとても分かりやすい表示です。3つ並んだボタンの一番左側はパワーモードへの切り替えスイッチです。
左側のスイッチボックスにロー/ハイ切り替え、プッシュキャンセルウインカー、ホーンを装備しています。一方、右側ボックスにボタンはありません。
見た目にも質感の良いシートのクッション性は良好と言ってよいでしょう。ただし、人によっては座面の狭さを感じるかもしれません。長時間走行には向かないかも。
キーでシートを開けると、バッテリーカバーと充電コードが姿を見せます。コードが絡まらずに収納できるよう、樹脂カバー上部には溝が掘ってあります。
EC-03のプラグはアースピン付きの3ピンタイプ。通常のコンセントには挿せませんが、変換プラグを用いれば大丈夫です。電器店に行くと数百円で入手できます。
電気代は?!
充電中の1時間当たりの電気代は約3.3円という結果でした。充電時間は6時間ですので、一度の充電にかかる電気代は、19.8円とかなりリーズナブル。これまで様々な車両で計測してきましたが、その中で一番安い電気代です。さっすが?!
SPECIFICATION
| メーカー希望小売価格(税込) | 252,000円(税込)専用充電器付き | 全長×全幅×全高 | 1565mm×600mm×990mm |
|---|---|---|---|
| 車両重量 | 56kg | シート高 | 745mm |
| 最低地上高 | 110mm | ホイールベース | 1080mm |
| 定格出力 | 0.58kW | バッテリー | 50V-14Ah(1h) |
| バッテリー種類 | リチウムイオンバッテリー | 充電時間 | 6時間 |
| タイヤサイズ | 前後共に60/100-12 36J(チューブ) | 最高速度 | 48km/h(実測) |
| ブレーキ | 前後ドラムブレーキ | カラー | ホワイト/ブラウン |
| 販売元 | ヤマハ発動機 | ||
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