vol.8

台湾を代表する二輪メーカーのキムコからSUNBOYが登場!
2011.11.1UPみなさんご存知の通り、原付や原付二種など、主にスクーターカテゴリーに力を入れるメーカーで、近年では日本のストリートでもよく見かけるようになりました。それだけではなく、スクーターの本場ヨーロッパにおいても、その性能やデザインで大きな支持を得ており、いまや世界的に成功を収めているアジアの二輪メーカーと言えます。そんな同社ですが、早くからEVにも取り組んでおり、それが今回紹介するサンボーイなのです。
日本車のコピー的なデザインの多い中国製EVとは違い、独創的で時に奇抜なデザインも見られる台湾メーカーだけあって、サンボーイのデザインはこれまでに見たことがないような変わったもの。ポップなスタイルながらも、どこかスペーシーでまるでカスタムスクーターのような雰囲気を醸し出しています。
乗車前に各部をチェックしてみても、さすがはキムコという作り。どういうことかというと、価格的な安さを狙った中国製バイクでは、日本車に慣れた僕らからすると、各パーツの質感をはじめ外装パーツのチリが合っていない、などとちょっとした不満を感じることが多いのですが、台湾メーカーの製品はそうした部分での不満がほぼなく、日本車クオリティに限りなく近いのです。原付といえどもそうした部分に拘る人にとっては、サンボーイの質感は納得いくものでしょう。
では試乗に話を移しましょう。車体にまたがり、街中へ繰り出します。成人男性が乗るには少し小さいかな、と思う車格ですが、おそらく車両の位置づけとしては、EVエントリーユーザー向けであり、主なターゲットは女性ユーザーではないかと思います。車両重量はわずか50kgのため、取り回しは非常に軽く、走りだしてもその軽快な印象が変わることはありません。
最高速度は40km/hソコソコですが、到達するにはそれなりの距離が必要ですので、常用域は30km/h前後といえるでしょう。スタイルは少し変わっている車両ですが、前後のブレーキ、サスペンションの動きは十分と言えるもの。サスペンションは見た目以上によく動きますし、リアブレーキもロックさせられるほど効きは良好。足周りは車格や搭載するモーターにベストマッチな性能だと言えます。
また、バッテリーが取り外し可能な設計なので、充電器を使用してバッテリーを屋内で充電ができますし、4時間で充電が完了するという点も大きな魅力です。
キムコ・サンボーイは、原付枠のEVとして必要装備を備えた上で、使い勝手の良いバッテリーや女性にも親しみやすい車格、そして納得のいく質感を持ってるため、使い道が自転車プラスアルファ、というレベルであれば、初めてのEVとして選ぶに相応しいモデルだと言えます。

車格はとても小さいため、大柄な男性だときついかもしれません。ただ、非常に軽量なので女性オーナーには特にオススメできるEVです。走りは軽快そのもので、片道10km以内の移動にはピッタリでしょう。

これからのトレンドになるであろう、取り外し可能なバッテリー。これなら屋外に電源設備のない保管環境であっても、屋内に持ち込んで充電ができますね。
メタリックの色味が目を引きますが、車体デザインはかなり凝ったものです。パッと見ではわかりにくいですが、リアサスペンションはスイングアーム根元の真下に設置されるなど、車体づくりにおいても独創性を感じます。
非常にシンプルなホイールと、小さなフロントドラム。ただ効きは十分なもの。フロントフォークは前時代的ですが、とてもよく動くので不満はナシ。
小ぶりなヘッドライトとウインカー。取り付けはもちろんレンズカットも綺麗なので、見た目でも楽しめます。
もっとも特徴的なリアエンドのデザイン。フルカバードに近いフェンダーのため、路面が濡れていても、後輪からの水の巻き上げはかなり少ないでしょう。
インホイールモーターを採用するも、ホイールを含めたデザインは中国製とはまったく違います。また、ドラムブレーキのカムもコチラ側にレイアウト。
日本では『キャッツアイテールランプ』として知られるテール。外装は左右合わせですが、合わせ面のチリもピッタリで、精度の高さが伺えます。
実はこのトップボックスは世界屈指のメーカーGIVI製。ちょっとしたお買い物なら十分な容量といえるでしょう。小型ヘルメットなら収納可能です。
バッテリーは縦長のタイプなので、シート下のスペースは余裕があります。長いものは入りませんが、深さがあるので使い勝手が良いでしょう。
バッテリーの取り外しは、接続ソケットの外側をつまんで引っ張るだけ。外す時にひと手間設けているのは安全性への配慮でしょう。
バッテリー重量は約7kg。女性でも気軽に取り外しが可能な重さです。上部には取って付きなので、取り外しも楽チン。
専用充電器はこれまで見てきたEVの中では最もコンパクト(全長約20cmほど)。こうしたサイズ設定からも、車体設計の確かさが感じられるというもの。
シート座面はフラットですが、全体の形状も車体デザインに合わせた遊び心を感じます。硬そうにも見えますが、短距離の移動なら問題なし。
ステップボードが狭いので窮屈な時は格納式のアルミステップを使います。前方のプッシュボタンを足で押すと、ステップが飛び出す仕組み。
最大荷重3kgのコンビニフック。ちょっとした買い物ならば十分でしょう。小さな事ですが、こうした表示はとても親切ですよね。
充電プラグはフロントカウル裏に配置。プラグ形状や配置を見ても、キムコは独自の発想で開発を行なっていることが分かります。
デジタルのメーターパネルは小ぶりですが、トリップ機能付きの親切な設計。これなら航続距離もカウントしやすいですね。
右側スイッチボックスに配置されるのは、パワーボタン。押すとパワーモードに切り替わり、パワフルな特性に変化します。
左側スイッチボックスは、ウインカーとホーンのシンプルな構成。スイッチひとつとっても質感が良いのは台湾製ならでは。
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Vol.9
- カスタムパーツブランドとしてもお馴染みのオーヴァー・レーシングからEVが登場! 2011.11.1 UP
























