試乗インプレッション

vol.3

VECTRIX VX-1

VECTRIX  VX-1

世界最高級?!アメリカ製ビッグEVに乗ってみた!

2011.9.15UP

これまで主に原付枠のEVの試乗レポートをお届けしてきましたが、今回はなんと250ccに相当するビッダスタータークラスのEVへの試乗を敢行。その名もベクトリックス。噂には聞いていましたが、想像以上にかなり良くできたEVでしたよ。

今回は初めて250cc枠のEVが登場!その名はベクトリックスVX-1。これはアメリカ製のEVで、日本では愛知県のホワイトハウスが販売を手がけている車両です。噂では「かなり出来がイイ」とは聞いていましたが、実際はどーなの?ってことで早速試乗を行いました。

イグニッションキーをオンにしてスタンドを払った状態で、リアブレーキ→フロントブレーキの順でレバーを握ると車体はスタート可能な状態に。スロットルを慎重に聞けて走り出してみると、まず気が付いたのが柔らかなモーターの感触でした。

これまで乗ったEVでは、特にスロットル聞け始めで少しゴリゴリとした感触が右手や身体に感じることができたのですが、それがまったくありません。開度に関係なく、快適なフィーリングなのです。また、ブレーキやサスペンションには欧州製の一流ブランドを採用するため、操縦安定性を含めた乗り味は国産ピグスクと同等以上といえます。

しかし、一番関心したのは、回生ブレーキの出来です。回生ブレーキは、減速時のバックトルクでバッテリーを充電する機能ですが、ベクトリックスはその効きの強さをスロットルでコントロールできるのです!通常の全閉状態から少しだけ『戻し代』が確保されているスロットルグリップは、戻す量をライダーが自由自在に操作できるため、例えるなら、エンジンブレーキの強弱を右手で操る、という感じでしょうか。慣れてしまえばせっかくのブレンボキャリパーもほとんど出番がないほど走りやすく、しかも面白い!制御も撒密そのものだし、減速時のピッチングも小さく済むため、スポーティなコーナーリングも楽しめちゃいます。

誰もが気になるVX-1の最高速度は約時速100km。何よりトルクがあるので、街中を走るには十分以上の性能といえます。航続距離は、スロットルの聞け具合に依存しますが、街中で普通に使うのなら、70km程度でしょうか。欲を言うともう少し走ってほしいところですが、今後バッテリーが進化すれば、航続距離100kmも夢ではありません。価格は108万円とEVの中でも飛ぴぬけて高額ですが、現段階では世界最高レベルの性能とコストパフォーマンスを所有するEVといえるでしょう。

VECTRIX  VX-1 FRONT

FRONT

灯火類の配置はどこかスーパースポーツ車的でもあり、スポーティな印象を受けます。色のせいか、大柄にも見えますね。

VECTRIX  VX-1 REAR

REAR

テールランプにはメッキガーニッシュが採用され、高級感をアピール。シートカウルエンドの高さは低く抑えられています。

VECTRIX  VX-1 SIDE

SIDE

フロント・リア共にボリューム感のあるデザインが特徴のVX-1。エレクトリックの文字がなくとも、他のビッグスクーターとは一線を画すデザイン。フロントホイールは14インチ、リアは13インチを採用しています。

VECTRIX VX-1のディティールチェック!
VECTRIX VX-1 フロント周り

フロントサスはマルゾッキ、ブレーキにはブレンボと世界一流のパーツが著られ、フロント周りに不安ナシ!

VECTRIX VX-1 モーター

リアのモーターはブラシレスで、ホイールと直結されます。スロットルを開けたフィーリングも上質で、高級車に乗っているような感覚です。

VECTRIX VX-1 ブレーキ

ブレーキはこちらもブレンボ製で、リアサスはザックスと足周りにもお金がかかっています。

VECTRIX VX-1 ディテール

マスの集中と低重心化を狙い、股下部分に大容量ニッケル水素バッテリーを搭載。カットモデルを見ると、その大きさが良く分かりますね。バッテリー温度が上昇すると、上部にある2基の小型ファンが作動してバッテリーを冷却する仕組みで、さらにはダクトからも走行風が導入されています。熱対策には気を使っていますね。ただ、バッテリースペースが大きいために、フットスペースは幾分狭くなっていました。

VECTRIX VX-1 ディテール2

ハンドル形状や樹脂の質感も良いし、照明にLEDを多用したメーターパネルは高級感に溢れています。左右の液晶には電池残量や航続可能距離の情報が表示されます。充電中には(写真左)のようにバッテリー温度や充電時間なども表示してくれます。

VECTRIX VX-1 リアシート

リアシートはキーを回してポップアップ。中には充電コードが入っています。サイズ次第でフルフェイスヘルメットも1個収納可能。

VECTRIX VX-1 回生ブレーキ

最大の特徴ともいえる回生ブレーキは、スロットル全閉状態からさらに戻す方向に回すことで、効き具合を任意で調整可能。調律具合も素晴らしいl もちろん回生ブレーキ使用時にはブレーキランプも点灯します。

ワットチェッカー

電気代は?!

充電開始時では急速充電モードのため、約1時間あたり23.5円。80%の充電までは2.5時間必要ですから、計算すると約60円。その後は緩やかな充電モードに入るため、総計ではおよそ100充電中の消費電力は1250W近辺で大型白物家電同等ですが、ガソリン代に比べれば全然安い!

SPECIFICATION

メーカー希望小売価格(税込) 1,080,000円(税込) 充電時間 80%まで2.5時間
車種名 VX-1 バッテリー容量 3.7kWh
種別 軽二輪 バッテリー種類 ニッケル水素
車両重量 232kg 定格電圧 125V
ホイールベース 1524mm 最大トルク 65N・m(6.6kg・m)
乗車定員 2名 最高出力 21kw(28PS)
最高速度 100km/h モーター出力 600W
フレーム アルミバックボーン モーター DCブラシレス
タイヤサイズ F:120/70-14
R:140/60-13
放電サイクル 1700時間
バッテリー寿命 10年間/80,000km 電源 AC100V/200V(50/60Hz)対応
1充電実用走行距離 ○48km/h定地走行時:88km   ○72km/h定地走行時:72km   ○80km/h定地走行時:56km
販売元 株式会社ベクトリックスジャパン  ※TEL 0561-67-5233
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